書を学べば、集中力も高まります。
書道は日本芸術のひとつとして、人気のあるお稽古事です。書に触れることで、バランス感覚が養われ、集中力も高まります。また、指先を使うことから、脳が適度に活性化され、記憶力維持や老化防止にも役立つとされています。
昔と比べて直接字を書く機会は減ったとはいえ、まだまだ日常生活で文字を書く機会は多く存在します。美しい字は、読む人に好印象を与えます。字が上手で損をすることはありません。
お子様が字を覚える頃より、書に触れておくことで、落ち着いて物事に取り組めるようになります。また、漢字に詳しくなれることから、文章表現の幅も広がります。
漢字・かな・硬筆 それぞれの魅力
お稽古で書道に通われた経験がおありの方は、筆で課題を真似て書いておしまいだったということはないでしょうか。書の魅力は、作品そのものを味わうことにもあるのです。 「漢字」の古典作品は、もともと中国の政治家たちが書いた書簡だったり、石碑に刻まれた文字だったりするわけです。それらを味わうことで、歴史を動かした人たちの生き様を知ることもできます。「字を書いているだけ」から、「字に込められた想いを感じながら書く」ことの楽しさを知れば、その経験はきっと豊かな財産となることでしょう。
また「かな」は日本独自の文化であり、その表現方法も、漢字とは違い、半紙をキャンバスに見立てて、絵のように文字を配置する、「散らし書き」の手法があります。そこには、厳密なルールなどなく、いかに美しく見せるか、まさに絵のように工夫を凝らすこともできて、表現力を磨くといった面白さもあります。
「硬筆」といえば、小学生のときに文字を書く練習をした記憶があることでしょう。しかし、硬筆を学んで最もそれが活かされる瞬間は、「手書きの手紙」を書いてみる機会を得た時です。大切な人に、美しい手書きの文字で、手紙をしたためてみませんか。